ついに完了!

コロナ禍で、来る日も来る日も、机に向かって翻訳の推敲と誤字脱字チェックに時間を使った😅

最終チェック終わりー、と言い聞かせる(キリがない)本当に頑張ったぞー。

もう可愛くて可愛くて仕方がない💕師匠の歴史本。

 

ジャズの歴史=ドラムセットの歴史といっても良い。

特に1945から1965年のモダンジャズの潮流は特別な時代。

Kクラーク、Mローチ、Rヘインズ、Aブレイキー、P.J ジョーンズ、Eジョーンズ、Tウイリアムス…この偉大なドラマーを中心に

モダン・ジャズ・ドラミングが大きく進化した時代だ。

 

著者のジョー・ハント氏は20代前半でリディアン・クロマチック・コンセプトで知られるジョージ・ラッセルのグループでデビューし、徴兵から戻るとすぐにスタン・ゲッツのグループでボサノバを含む歴史的アルバムに参加、その後エディ・ゴメスと共にビル・エバンス・トリオで活動したドラマー。

ウエスやEドルフィー、Cミンガズ、Cベイカー、Jホールとも共演しているレジェンドだ。

1970年からはボストンのバークリー音楽院でアラン・ドウソンと同時期に教鞭をとり、世界中に多くの生徒を持つ。

数年前に来日したジョーイ・バロンさんとも氏の話で盛り上がった。

 

指導法はアランのシステマチックなものとは全く異なり、その場その場での音楽の現場でのコーチングがメイン。

現在は演奏活動に加えて、ジャズ史の語り部としての依頼にも応えている。

氏に出会って、ジャズドラミングの更なる深みを見つけることが出来た、私にとっては恩人なのだ。

だからそんな師匠と自分の名前が連名になるのはなんとも💕

 

・・・・・・・・・・・(ここから、興味ない方は飛ばしてください)

「全ての打楽器奏者はジャンルに関わらずジャズの歴史を勉強しろ!」はパーカッショニスト=ジェイミー・ハダッド氏(ポール・サイモン他で活動)の言葉。

昨年急逝したECMドラミングの雄、ヨン・クリステンセンはかつてフィリーやエルビンなどのアメリカンドラマーを聴いて、ノルウエイの有名クラブのレギュラーとしデクスター・ゴードンや、ケニー・ドリューなど名だたるプレイヤーとセッションを重ねた。

当初のスタイルは晩年のものとは大きく異なる。ジャズの伝統から始まり独自の民族性を生かした全く新しいタイプでの関わり方を編み出したドラマーの一人。

 

そして晩年はまるで抽象絵画のようなドラミングを披露した奇才ポール・モチアンもかつてはブレイキーやローチのスタイルを踏襲していた。

初期のレコーディングを聴くと正統派のバップドラマーを目指していた確かな痕跡が見える。

それぞが独自のスタイルに辿り着くまでにモダンドラミングを踏襲することが必要だったわけだ。

この時期の音楽を深く味わい、探求する必要が全てのドラマーにあると思う。

 

ジャズに限らず、あのボンゾ(ジョン・ボナム)だって根底にブルースやジャズのスピリットがしっかり聴こえてくる。

イアン・ペイスのテクニックとニュアンスはまるっきりバディ・リッチ。

そしてストーンズのチャーリー・ワッツに至っては、インタビューでも「ジャズドラマーになりたい」と明言している。

今回の翻訳で、その文章からエルビンが実は、なかなかの詩人なんだと言うこと(マイルスなどと同じく共感覚の持ち主)が分かって面白かった。

 

もう一人のジョーンズである、フィリーがセッションにシットインして、すざましいソロを取りながら、人のドラムセットをバスドラムも含めて全て片手でチューニングしてしまった逸話など、著者が実際現場にいて見てきた歴史がそこに描かれている。

その他にもジャズの進化とともにドラムセットやドラミングスタイルの変遷を経てきた事や、機材としてのセットの変化などなど、興味深い内容が盛りだくさん。

・・・・・・・・・・・(ここまで)

 

今回、作業をMacで進めてしまったことで、修正、推敲以外にレイアウトも全て、結局自分でやる羽目になった😭

プリント用紙なんか、この為だけに8回も注文、インク代も相当(実際に紙にしないと間違いがわからないから)

はっきり言って物凄い出費、それでも大変意味ある事ができたと思う。


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