☆41 理論が先か感覚が先か

生徒「あれ、先生、ここって何小節あるんでしたっけ?」
松井「えっ?え〜と、、、、う〜んとどれどれ〜11小節だね」
生徒「先生、ここの小節は何のスケールを弾けばいいんですか?」
松井「あ、、、、え〜と、、、そこはね〜 あ、意外とそこのルートから見るとロクリアンもオルタードも行けるけど、コンディミが一番特徴は出るね」
松井「あれ、、、、、そこの音列はちょっと違和感あるね〜」
生徒「あれ、ここってリディアンドミナントじゃなかったでしたっけ?」
松井「そうなんだけど、理論的に正しければ全てOKという訳でもなく、あってるスケールの中でも、違和感のある音の順番ってのは幾らでもあるんだよ〜」
というような会話がレッスン中にあったりします。しかも、松井自身の作曲した曲をやってる時にある会話としては、随分と自分の曲を知らないことになります。
ジャズ理論は奇跡的によくできていて、理解するとかなりすっきりするし、それ自体が楽しいので、楽器のレッスンでなく、理論のレッスンを受ける人もいるし、自分はとことんまでジャズ理論を突き詰めてはおきたいけど、実際に作曲する瞬間には、全く理論なんてものは考えないのです。
それなので、例えば、生徒に課題として出すようなコード進行の分析すらしないので、生徒に聞かれて初めて分析するし、小節数なんかも数えた事はないです。聞かれて初めてへ〜こうなってたんだ、ということがほとんどです。しかも、それがどんな理論にも当てはまらない事があったとしたら、それは落胆の対象ではなく、素晴らしい進化を遂げた瞬間でしょう。勿論、耳に心地よい音を選んでの結果だという前提でですが、、、、、。なぜなら、、、、、
「ジャズ理論」は、あらゆる「過去」に気持ちのよかった音を分析して、何度でも確実にその味わいを出せるためにあるだけだからです。
そして、
「理論にあっている音だったら何をやってもいい」とか、
「気持ちいい音を見つけたのに理論にあってなかったからダメだ〜
というのは、大きな勘違いです。
最終的には全く理論なんて考えないで済む方がいいですが、じゃあなんで理論をやったりするかというと。勿論、耳だけで全ての音に瞬間的に反応して演奏できたりすれば理論は全く必要ないですが、ある程度以上複雑なコード進行だと、瞬時に耳で反応するのにはどんな人でも限界があるからなんです。

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